女性精神科専門医のこころのクリニック

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子どもの思春期問題

子どもの思春期問題

 

思春期の親子対立、いわゆる「反抗期」は子の正常な心理発達にとって大切なことです。子はこの時期を経過して初めて、一人前の大人(成人期の心理発達)になることができます。それは社会の中での自己責任の確立とか、アイデンティティの確立とか言われます。反抗期を通過できないと、「成人期」へと心の発達を遂げることができません。そうすると、仕事についた時や、あるいは結婚して子育てをしているときなどに自分のアイデンティティが不安定になってしまい、出勤できなくなったり、子育てで悩んで倒れてしまいます。このように心の成長に必須で大切な反抗期ですが、しかし、一方、これが激しすぎるとまた問題です。激しすぎる「反抗期」が家庭内暴力です。子どもの親への執拗な暴力、物品の破壊、執拗な金銭の要求、不登校、非行問題などとして現れます。

治療

治療は親の心理療法(カウンセリング)です。激しすぎる反抗期の原因はそれまでの親子関係にあった緊張です。つまり、家庭内の過度の緊張の中で子どもは長い間自分を出すことを遠慮してきました。その我慢が思春期になって自我に目覚めたときに、一気に爆発するのが、激しすぎる反抗期です。
親のカウンセリングで、それまでの自分が営んできた「家族」・「親子関係」を見直していきます。それができると、今、目の前で怒りを表している子の気持が見えてきます。気持が見えると、これまでとは違う親子のコミュニケーションが生まれ、この「激しすぎる反抗期」は自然と収まり、子は思春期を成就して大人になり、親子は互いに相手を尊重して、仲良く安定します。

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