不眠症
不眠症には、入眠に時間がかかる入眠困難、途中で何度も目が覚めてしまう中途覚醒、睡眠時間が朝方にずれる睡眠相後退症候群などがあります。仕事や人間関係のストレスなどのきっかけがある場合も、思いあたらない場合もあります。不眠への不安から余計不眠が悪化することもしばしばです。お薬を試してみたいけれど、薬に対する抵抗感や、やめられなくなる不安があり、戸惑う方も多くいます。女性の場合、ホルモンバランスの乱れで生理前になると症状が悪化することもあります。また妊活中、妊娠中、授乳中であると内服できないのでは?と考え、お一人で悩まれる方もいます。育児や仕事の関係で、睡眠時間が決まらず定時に内服できないという不安を抱えている場合も多く見受けられます。
治療について
まずはお薬による治療が有効です。内服しながら不眠への不安を取り除き、その後ゆっくりと時間をかけて、体と心に残ってしまった「癖」を取り除きます。朝日光を浴び、軽い運動や食事内容の改善、生活時間帯の見直しなどを行います。最後には薬なしで眠れるようになるのが治療のゴールです。何より、悪化、長期化する前に受診することが大切です。妊活、妊娠、授乳中であっても内服できる漢方薬もありますし、近年は体に負担が少ないさまざまな種類のお薬があります。