パニック障害

パニック障害

パニック障害とは、何の理由も予告もなく突然、激しい過呼吸、呼吸困難、窒息感や動悸、発汗、吐き気、頭痛などが同時に起こり、このまま死んでしまうのではないかという死の恐怖に襲われる「パニック発作」を繰り返す疾患です。電車の中や映画館など閉塞された空間で起こることが多いですが、静かな自宅の中でも起こります。１０分から長いと１時間くらい続きます。恐怖の中では何もできず、ただ震えています。二度と起こって欲しくない「発作」です。でも、考えるとまた起こりそうで不安になるという「予期不安」が出現します。電車の中で起こすと、それ以後、電車に乗れなくなったり、症状が出るのをおそれて引きこもってしまうこともあります。抑うつ症状を伴うことも多いです。また、発作が起こったら逃げ場がないと考え、電車やバスなどに乗れなくなってしまう「広場恐怖」を生じることがあります。幼少期の分離不安や強いストレス、もしくは愛着形成が不十分であり、対人的な緊張や孤立感を長く抱えている場合に起こりやすいです。成人になってからの強いストレスがきっかけとなり起こることもあります。

治療について

：抗不安薬やある種の抗うつ薬がよく効きます。症状が落ち着いて来たら、次はカウンセリングによって、自身の抱える葛藤や緊張の原因を探ります。原因が分かり自分のがんばりを認められると、症状は軽くなり、最終的には、服薬を終了します。