月経前症候群・月経前不快気分障害
月経前症候群は、生理の1-2週間前から、情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、不眠、自律神経症状としてのぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感、身体的症状として腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張り・・・といった症状が出ます。とくに精神状態が強い場合、月経前不快気分障害(PMDD)と呼ぶ場合もあります。月経前に毎月現れ、月経開始後には和らぐことが特徴的です。出現症状を記録し、月経周期との関連を確認します。
■治療 まず、症状日記をつけ病状を理解し把握することで、対処しやすくなります。PMSの症状と付き合うために、自分のリズムを知って気分転換やリラックスする時間を作り、自分が心地良いと思えるようなセルフケアを探してみることをお勧めします。また、カルシウムやマグネシウムを積極的に摂取し、カフェイン、アルコール、喫煙は控えます。痛みに対しては鎮痛剤、精神症状や自律神経症状に対してはSSRIに分類される抗うつ薬が有効であると言われています。症状や体質に合わせて、漢方薬(当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、加味逍遥散、桃核承気湯など)を使います。